屋根や外壁の塗装の必要性
住宅・家などの建物だけではなく、ほとんどの物に塗装はされています。車・船・家具・自転車などあらゆるところに塗装はされているのです。ではなぜ、塗装は必要なのでしょうか?
塗装は防水工事
建物の外壁には、主にモルタル、コンクリート、サイディングなどの素材が使われており、車や船には鉄、家具などには木材が多く使われています。これらのどの素材も水に弱く、塗料で防水保護をしないとサビや腐食などを起こし物自体の寿命を大きく縮めてしまいます。もし、車や船など塗装をせずに雨や水がかかるとサビがでてきますし、木に塗装せず雨で濡れたままにしておけば、内部の湿気が溜まった状態となり腐食していきます。
家の寿命を縮める大きな原因は、雨、水、湿気です。防水効果がなければ、木部が腐れたり、きしんだり、鉄部がサビたりと様々なところが劣化していきます。このように、水は非常に物を劣化させる力があるため、キッチン・バス・洗面所などの水周りや屋根・外壁のように雨で濡れる場所が1番に傷んでいきます。建物の寿命を延ばすためには、外部の防水効果を高めて、内部への雨や湿気の浸入を防がなくてはならないのです。
塗装は美観
皆さんもご存知のように塗り替えで『オシャレ』『綺麗』にすることができ、物自体の価値を高めます。例えば、飲食店、美容室、旅館、アパートなどお客様が来店するようなところは、まず、『オシャレ』『綺麗』を大事に考えています。『オシャレ』『綺麗』は、お店の雰囲気やイメージに直結しているため、無視できない、とても重要なことなのです。塗装でオシャレに綺麗にしていれば、お客様を快く招き入れることができますし、逆に汚くしていれば、快くとはいかないのではないでしょうか?つまり、塗装は『オシャレ』、『綺麗』にすることができ、物の資産価値を高めることができるのです。
塗装の大まかな種類
塗料は、水性系塗料、溶剤系塗料と大きく分かれ、それぞれ、樹脂によっても耐久性が大きく変わってきます。違いを理解し、慎重に選ぶことが大切です。
水性系塗料と溶剤系塗料
塗料には数多くの種類があり、大きく分けて次の二つに分かれます。塗料を大きく分けると、水性系塗料と溶剤系塗料に分けられます。簡単に説明しますと、水に溶ける塗料を水性系塗料、シンナーで溶ける塗料を溶剤系塗料といいます。マジックなどの、水性インクと油性インクの違いだと覚えておきましょう。また塗料は着色顔料と樹脂でできており、樹脂の種類によって寿命が異なります。
水性系塗料
水性系塗料は、取り扱いがしやすく、作業性に優れています。また、価格も溶剤系に比べ安く、臭いもしないという利点があります。欠点は、耐久性、耐候性が溶剤系に比べると悪いという点です。
溶剤系塗料
溶剤系塗料は、耐久性、耐候性に非常に優れており、車や船、家具などの生活で使われているほとんどが溶剤系塗料が使われています。欠点は、水性系塗料に比べ扱いにくく、作業性が悪い、価格が高い、シンナーの臭いがするといった点です。
塗装の工法
塗装工事の工法として、大きく分けると吹付け工法、ローラー工法、特殊工法に分けられます。
それぞれの工法により、模様が違ってきます。
吹付け工法
主に新築の塗装工事に使われます。塗料をエアガンで飛ばし、砂状模様(リシン)やスタッコ模様、ボンタイル模様を演出します。塗り替え塗装には、塗料の飛散などの問題があるため、新たに模様をつける場合にのみ使われることが多いです。
ローラー工法
主に塗り替えの塗装工事に多く使われ、塗料をローラーで塗装していく工法です。吹付け工法のような多彩な模様はできず、下地の模様(新築時の模様)をそのまま出すことが多くあります。飛散の問題が少ないため、塗装工事では、この工法が多く使われています。
特殊工法
コテや特殊ローラー、刷毛、吹付け、目地、などを使って特殊な外壁を演出することができます。輸入住宅、マンションエントランスなどに使われています。